摩耗とは、摩擦や研磨などの機械的作用によって、材料が表面から消耗していくことをさしていますが、この摩耗を防止するめっきを耐摩耗性めっきと呼んでいます。耐摩耗性を向上させる方法には、表面硬度をあげる方法と摩擦係数を下げる方法があります。
めっき種類 | 特性値 | 用途 |
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工業用クロムめっき | Hv 800~1000 | 機械部品軸受、クランクシャフト、ピストンロッド、ロール、金型、検査工具(ブロックゲージ) |
マイクロポーラスクロムめっき | ポーラス部を保油に利用して、焼き付けを防止 | 内燃機関シリンダ |
テフロン含浸クロムめっき (テフロック) |
非粘着性と低摩擦係数 | 各種ロール、金型 |
無電解ニッケル-リン (5~10%P) | ・Hv 800~1000(熱処理) Hv 500(熱処理なし) ・無電解めっきは、製品形状に関係なく、どの部分のめっき厚みも均一なので、精密機械部品に適しています。 |
自動車、航空機、複写機など |
硬質貴金属めっき | 高硬度の貴金属めっきとしては、ロジウムめっきや白金めっき、ルテニウムめっき | 電気接点、摺動部 |