耐薬品性(耐食性)に優れた金属としては、チタン、タンタルなどがありますが、この中で、めっき可能な耐薬品性めっきとしては、貴金属めっきやアモルファス構造のニッケル-リン(リン含有量大)などがあります。貴金属めっきは、ピンホールがあると、耐薬品性は劣化します。一方、ニッケルやクロムめっきは、めっき皮膜の不動態化により耐薬品性は改善されています。
めっき種類 | 特性値 | 用途 |
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貴金属(金、白金、ロジウム、パラジウム)めっき、クロムめっき、ニッケルめっき | ・ニッケルめっきでは30μm以上必要。 ・クロムめっきでは100 μm以上必要。硫酸性環境に強い。 ・貴金属めっき皮膜は、ハロゲンイオンを含む強酸に弱い。 |
化学機器、電極材料 |
無電解ニッケル-リンめっき | ・めっき膜厚10~100 μm.。 ハロゲン系環境に強い。 | パイプ、バルブ、熱交換機など |
スズめっき | ・有機酸に強い | 缶詰の内面めっきなど食品関連器具 |