めっき技術に関わる熱処理としては、
①めっきによる水素脆化の防止を目的としたベーキング処理、②ウィスカー発生防止などを目的としたリフロー(再溶融)処理、③めっき皮膜の硬度や耐摩耗性を高める熱処理があります。めっき皮膜の信頼性向上や高機能化に役だっています。
めっき種類 | 特長(特性値) | |||||||||||||||||
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ベーキング処理 | ・水素脆性除去のための熱処理条件(亜鉛めっき/高張力鋼材の場合)
・密着性向上のための熱処理(無電解ニッケル-リンめっきの場合)
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リフロー(再溶融)処理 | スズ系めっき皮膜のウィスカー発生防止を目的に、内部応力を確実に除去するために、融点(232℃)よりやや高めの温度で溶融します。 | |||||||||||||||||
熱処理 | めっき皮膜(主に非晶質めっき)の硬度や耐摩耗性を高めるために、めっき後に熱処理を行っています。
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