黒色クロムめっきは、装飾を目的としていましたが、最近では光選択吸収機能めっきとして、太陽熱吸板(ソーラーコレクタ)機器として利用されています。 理想的な光選択吸収膜としては、太陽光波長領域(0.3~2.5μm)では吸収率(α)が大きく、赤外波長領域(3.0μm以上)では放射率(ε)が小さいほど優れています。
めっき種類 | 特長(特性値) |
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黒色クロムめっき (1)サージェント浴 |
・皮膜組成はCrOx-Cr ・最適なめっき膜厚は180 nm ・下地めっきはニッケルめっき ・光の吸収率(α)0.96 光の放射率〔ε(t℃)100℃の時 0.1〕 ・熱安定性 350℃ |
(2)3価クロム浴 | ・皮膜組成はCr-Co ・最適なめっき膜厚は180 nm ・下地めっきはニッケルめっき ・光の吸収率(α)0.96 光の放射率〔ε(t℃)100℃の時 0.10〕 ・熱安定性 200℃ |
(機能めっき皮膜の物性・電気鍍金研究会編・日刊工業新聞社より)